★ウォルファー・エステート メルロー ロングアイランド 2012(3月4日、5日)

いつもお世話になります。

週末の有料試飲です。(3月4日、5日)

先週に続き、注目のニューヨークワインです・・・

 Wolffer Estate Vineyard Merlot The Hamptons Long Island
★ウォルファー・エステート メルロー ザ・ハンプトンズ ロングアイランド 2012 ¥4,300

試飲は50ミリで¥300です。多めに注いでおります(笑)・・・
お買上げの場合は試飲代金をお返し致します・・・

今急成長を遂げている、注目の「ニューヨークワイン」のご紹介です。ニューヨーク州のワイン生産量は、カリフォルニア州、ワシントン州に次いで現在全米第3位です。歴史もあり、アメリカ国内にて商業ベースでワインが生産されたのはニューヨーク州の1839年が最初です。

ニューヨークと聞いてまず思い浮かべるのは、自由の女神、セントラルパーク、タイムズスクエアーなどがあるマンハッタン島ですね。そのマンハッタン、そしてブロンクス、ブルックリン、クイーンズ、スタッテン島の5つの行政区からなるのがニューヨーク市です。ニューヨーク市を擁するニューヨーク州は、北部はオンタリオ湖を挟んでカナダとの国境に面しており、大西洋に突き出す東端のロングアイランドからペンシルバニア州との州境の西端までおよそ455km、総面積約14万k㎡(北海道と九州を合わせたくらいの大きさで、ニューヨーク市を東京に置き換えると関東甲信越から関西にかけてくらいの大きさ)の広大な州です。

ニューヨーク州では長い間生食用葡萄が広く栽培されていました。厳しい冬のためワイン用の葡萄栽培には適していないと思われていました。1950年代にウクライナからの移民で葡萄栽培博士の Dr. コンスタンティン・フランクフィンガー・レイクスでヴィニフェラ系品種の栽培に取り組んだことで、ニューヨーク州における本格的なワイン生産の歴史が始まりました。また、1976年のファーム・ワイナリー法 Farm Winery Act of 1976 によって、それまで大半を占めていた家族経営の葡萄生産者が自分達でワインを製造して販売することが可能になり、当時19しかなかったワイナリーが増え始め、ニューヨークにおけるワイン製造ブームが始まりました。

ニューヨーク州では現在30種類以上の様々な品種のワインが造られています。今でもラブルスカ系(アメリカ原産)の品種は多く造られていますが、ヴィニフェラ系(ヨーロッパ原産)の上質なワインが造られるようになってきており注目を集めています。なかでも白はリースリング、シャルドネ、赤はカベルネ・フラン、メルローといった品種が盛んに造られています。また、イサカ(フィンガー・レイクス)にあるコーネル大学は”東のUCデイヴィス”とも呼ばれ、ここで様々なフレンチ・ハイブリッドの研究も行なわれています。

ニューヨークワインの第一の特徴は冷涼な気候で造られていることです。ニューヨーク州は北緯41°~43°に位置し、フランスのシャンパーニュやブルゴーニュ、ドイツのラインやモーゼルなどの生産地に似た冷涼な地域です。冬は厳しい寒さで、夏は蒸し暑い気候で、葡萄栽培には過酷な環境とも言えますが、ニューヨーク州にあるワイン産地の全ては五大湖、フィンガー・レイクス、ハドソン・リヴァーといった水の近くに位置します。これにより、葡萄育成期の夏は涼しい風が吹き込み、冬は寒さや霜からの被害のリスクも緩和されます。土壌は氷河期に形成されており、産地によって様々な特徴を持っていますが、近くには必ず河川や湖や海があります。それがニューヨークワインの生産地の大きな特徴です。ニューヨーク州には5つのワイン生産地があり、その中に9つのAVA(政府認定葡萄栽培地域)があります。

ハドソン・リヴァー」は、マンハッタンから約150km北上したハドソン・ヴァレー地域に広がる生産地で、フランスからの移民によって17世紀後半から葡萄栽培が始まりました。アメリカ最古のワイナリーもここにあります。長年ラブルスカ系の品種が多かったのですが、近年ヨーロッパ系の品種の栽培が増えています。シャルドネ、メルローが注目品種です。ニューヨーク州の西端に位置するのが「ナイアガラ・エスカープメント」と「エリー湖」です。ナイアガラ地域には、エスカープメントと呼ばれる断層が700km以上に渡って走っています。オンタリオ湖で温められた空気がこの断層によって留まるため、州の中で最も暖かい地域です。葡萄の他に他のフルーツも幅広く栽培されています。エリー湖は、ネイティブ・アメリカンの言葉でチャタクアとも呼ばれる地域で、ニューヨーク州の葡萄栽培面積の半分以上を占める州最大の葡萄生産地(栽培面積7,561ha)です。栽培される葡萄の90%はコンコードで、葡萄ジュースやバルクワインに使用されます。そして、ニューヨーク州の2大生産地が「ロングアイランド」と「フィンガー・レイクス」です。ニューヨーク富裕層の居住地として有名な、全長約190kmの細長い半島ロングアイランドの東端には60以上のブティック・ワイナリーが立ち並びます。本格的にワイン生産が始まったのは1973年からで比較的歴史は浅いのですが、マンハッタンから車で2時間ということで、ニューヨーカーの注目を集める生産地です。気候条件が似ていることから”ニューヨークのボルドー”とも言われています。白はシャルドネ、赤は質の高いメルローで有名です(ワイナリー数66)。カナダとの国境近くに位置し、州中央部に位置するフィンガー・レイクスは、州最大のワイン生産地です。氷河期に形成された大少11の湖があり、30種類以上の品種が栽培され、ワイン生産量は州全体の90%近くを占めます。ワイナリー数も州最多の120以上。ラブルスカ系が80%以上を占めますが、近年ヴィニフェラ系への移行が加速しています。国内外から大きな注目を集めるリースリングで有名です。2013年オバマ大統領の第2期就任昼食会では、フィンガー・レイクスのリースリングとロングアイランドのメルローが供され話題となりました。

ニューヨーク州のワイン生産量は、カリフォルニア州、ワシントン州に次いで全米第3位です。ワイン生産本数は約1億8,000万本ですが、これはアメリカ全体の5%にも満たない程度です。ニューヨーク州には354のワイナリーがあり、過去10年の間に200以上のワイナリーが誕生しています(データ数字は、2013年12月のものです。現在ワイナリー数は400を超えています)。そのほとんどは、家族経営の小規模ワイナリーですので、ニューヨーク州で生産されるワインのほとんどは地元で消費されており、これまで州外や海外へはほとんど輸出されていませんでした。新しく個性的なワイナリーが増えることでワインの品質や国内外での評価も上がっており、また国内外からも優秀な醸造家がニューヨークに集まり切磋琢磨することで国内外のコンテストで毎年多くの賞を受賞するまでになっています。

図2

前回はニューヨーク州の2大生産地の1つ、フィンガー・レイクスからでした。今回はもう1つのロングアイランドからのご紹介です。

 Wolffer Estate Vineyard Merlot The Hamptons Long Island
★ウォルファー・エステート シャルドネ ザ・ハンプトンズ ロングアイランド 2012 ¥4,000

ニューヨーカーの高級避暑地として有名なロングアイランド東端のザ・ハンプトンズあるセレブご用達ワイナリー「ウォルファー・エステート」です。

ニューヨーク州の2大生産地の1つ、ロングアイランド。本格的にワイン生産が始まったのは1973年からです。比較的歴史は浅いですが、地理的、経済的条件に恵まれ、急速に成長している注目のワイン生産地です。

ロングアイランドは全長190kmの細長い半島で、その先端部分がAVAロングアイランド。ここに60以上のワイナリーがあります。ペコニック湾を起点として、北側がAVAノース・ォークで、ロングアイランドのワイナリーのほとんどがここに位置します。南側のAVAザ・ハンプトンズはニューヨーク随一の高級別荘地として有名で、現在4つのワイナリーあります(2013年12月現在)。

ロングアイランドは、三方を大西洋、ロングアイランド湾、ペコニック湾に囲まれた海洋気候。夏は海からの涼しい風が吹き込み、冬は温暖な気候が続きます。その温暖な気候から「ニューヨークのボルドー」と呼ばれることもあります。

ロングアイランドのワイン生産者のほとんどは小規模で、ヨーロッパ系品種のみを使用した高品質なワイン生産に取り組んでいます。赤はメルローが人気で、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンなども栽培されています。白はシャルドネが人気で、ロングアイランドで採れる牡蠣との相性は良いようです。マンハッタンから車で2時間と交通の便も良く、マンハッタンから日帰りワイナリー巡りに来る人も多いです。

ウォルファー・エステートは、NYビジネス界で成功を収めた故クリスチャン・ウォルファーによって設立されました。ドイツ出身の醸造家ローマン・ロスによるサスティナブル(環境保全)栽培と、最新鋭の醸造設備を融合した堅実なワイン造りが定評です。競馬場なども併設するワイナリーでは各種パーティーやポロ競技会などの様々なイベントも催され、NY上流階級の社交場にもなっています。

シャルドネは、白い花の香りに包まれ、熟したパパイヤ、キウイ、洋梨のニュアンスがあります。綺麗で豊かな果実味ですが重くはありません。酸とミネラルのバランスがとれたエレガントな味わいです。マロラクティック発酵の後に6ヶ月シュール・リー状態にさせ、10%フレンチオークと90%ステンレスタンクをブレンド。

100%シャルドネ
ALC13,0%
輸入元定価¥4,320(税抜¥4,000)

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 Wolffer Estate Vineyard Merlot The Hamptons Long Island
★ウォルファー・エステート メルロー ザ・ハンプトンズ ロングアイランド 2012 ¥4,300

ニューヨーカーの高級避暑地として有名なロングアイランド東端のザ・ハンプトンズにあるセレブご用達ワイナリー「ウォルファー・エステート」です。

ウォルファー・エステートは、NYビジネス界で成功を収めた故クリスチャン・ウォルファーによって設立されました。ドイツ出身の醸造家ローマン・ロスによるサスティナブル(環境 保全)栽培と、最新鋭の醸造設備を融合した堅実なワイン造りが定評です。競馬場なども併設するワイナリーでは各種パーティーやポロ競技会などの様々なイベントも催され、 NY上流階級の社交場にもなっています。

メルローは、濃厚なレンガ色で、ブラックチェリーやプラムの香り。焼いた杉の木の香りも。綺麗に熟した果実味で、やはり重くはなく、心地良いタンニンがあります。余韻にはかすかに甘草やダークチョコレートのニュアンスがあります。フレンチオーク(12%新樽)にて15ヶ月熟成。

88,5%メルロー、6%カベルネ・フラン、
5%カベルネ・ソーヴィニヨン、0,5%プティ・ヴェルド
ALC13,0%
輸入元定価¥4,644(税抜¥4,300)

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 ニューヨーク州3

 

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ウクライナからの移民で、葡萄栽培博士のコンスタンティン・フランクによって1962年にフィンガー・レイクスのケウカ湖畔に設立された「ドクター・フランク・ヴィニフェラ・ワイン・セラーズ」です。

週末の有料試飲【サーモン・ラン リースリング フィンガー・レイク 2013】(2月26日、27日)

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【今急成長を遂げている、注目のニューヨークワインです!】(2月23日配信)

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金額は税込価格(含消費税8%)です。

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