★ヴィーニャ・マイティア ピペーニョ ”アウパ” NV(7月22日、23日)

いつもお世話になります。

週末の有料試飲です。(7月22日、23日)

 Vina Maitia Pipeno “Aupa” NV
★ヴィーニャ・マイティア ピペーニョ ”アウパ” NV ¥1,836

試飲は50ミリで¥200です。多めに注いでおります(笑)・・・
お買上げの場合は試飲代金をお返し致します・・・

番外編です(笑)・・・

チリワインと言えば・・・コストパフォーマンスの良い濃厚なカベルネとシャルドネというイメージですが・・・

それはチリワインの長い歴史の中でここ数十年のことであり、それ以前の数百年のことに関してはあまり知られていないと思います。チリに葡萄が入植されたのは16世紀中頃。19世紀後半フィロキセラ禍により、ヨーロッパの大勢の醸造家が南北アメリカに移住しました。チリワインがヨーロッツに輸出されるようになり、チリワインのポテンシャルにいち早く気付いたのがスペインのミゲール・トーレスでした。1979年にチリに進出しました。そしてチリで本格的にワイン産業が始まったのが1980年代です。そのチリに現在個性派生産者による”古くて新しいチリワイン造り”という新潮流が起きています。

パイスは大航海時代スペイン人宣教師達が布教のために中米に持ち込んだスペイン原産の葡萄です。その後南米に持ち込まれ、パイスはチリワインのルーツとも言える品種です。そのパイスを原料とするチリの伝統的なワインが「ピペーニョ Pipeno 」。大樽(Pipa)で造ることからその名が付きました。庶民が親しむ、量り売りのいわゆる日常酒ですが、近代化の波に呑まれ徐々に姿を消しつつありました。

このピペーニョの復権に心血を注ぐのが「ヴィーニャ・マイティア Vina Maitia 」のデヴィッド・マルセルです。

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バスク生まれのデヴィッド・マルセルはチリ人の妻と共に南米チリにやって来ました。様々な曲折を経て歴史あるワイナリーで職を得ていましたが、2010年の大地震によりワイナリーの建物や設備が崩壊しました。同じくフランスからチリに移住し、伝統品種パイスそして伝統酒ピペーニョの再興を目指していた、ブルゴーニュの故マルセル・ラピエールの愛弟子であるルイ・アントワーヌ・リュイットとの出会いを機にデヴィットも同じ道を歩み始めました。デヴィッドはルイ・アントワーヌに指導を受けながらパイスの古樹を探しワインを仕込みました。初めて造ったワインをルイ・アントワーヌに差し出すと、彼は何も言わずただ「造り続けろ」と言い残して去って行きました。その後ほどなくして著名な南米ワイン評論家から連絡があり、ルイ・アントワーヌから紹介を受けたと告げられました。そして2015年2月ジャンシス・ロビンソンが”古くて新しいチリワインの担い手”の取材のためにデヴィッドの元に現れました。

パイスは大航海時代スペイン人宣教師達が布教のために中米に持ち込んだスペイン原産の葡萄です。その後南米に持ち込まれ、パイスはチリワインのルーツとも言える品種です(宣教師達は北へも向かい、アメリカ西海岸に伝道所を建てました)。この葡萄は収量が多く育てやすいため、かつてはチリ全土に広まっていましたが、国際市場に受けるような濃厚な「流行のワイン」にはならないため、海外への輸出を目指す首都サンチャゴ周辺のメジャーな産地では次々にその古樹は引き抜かれカベルネやシャルドネといった人気品種に植え替えられました。現存するパイスの畑は僅か4,000haほどになってしまいました(総栽培面積は約20万ha)。

チリは、東西90km、南北5,000kmのご存じ縦長の国土。ワイン生産地はちょうど南北中央部に位置します。その中心地が首都サンチャゴ。「ヴィーニャ・マイティア」は首都から約1,000km南のマウレ・ヴァレー(有名なマイポ・ヴァレーのあるセントラル・ヴァレーの南部)にあります。

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 Vina Maitia Pipeno “Aupa” NV
★ヴィーニャ・マイティア ピペーニョ ”アウパ” NV ¥1,836

チリ伝統のワインであるピペーニョの復活です。この”アウパ”はチリの伝統品種パイスとカリニャンのブレンドです。アウパはデヴィッドの故郷バスクの言葉で「万歳 Viva 」の意味。

パイスの畑は海から約10kmのテラス式の畑。海からの涼しい風が吹き抜ける、標高300mに位置します(開拓開墾は馬で行ったそうです・・・)。昼は28℃から31℃で、夜は7℃から9℃で、非常に寒暖差が大きいです。ドライファームでバイオダイナミクスを実践。樹齢100年超の樹も存在します。セメントタンクで発酵、熟成。フレッシュさを保つためスキンコンタクトは5日間と少なめです。

70%パイス、30%カリニャン。赤の強いルビー色。甘いラズベリーやクランベリー(ストロベリーではありません・・・)の香り。淡い色合いながらも、フルーティーで旨味がしっかりあります。ピュアでクリーンな果実味です。不思議な魅力のある、楽しく美味しいワインです。これからの時期なら冷たく冷やしでカプカプやりたいです。本当に一飲の価値のあるワインだと思います。(輸入元のお話だと、自然派系のレストランで非常に好評とのことです。なんとなく分かります・・・笑)

ALC12%
輸入元定価¥2,052(税抜¥1,900)

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金額は税込価格(含消費税8%)です。

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