いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません（２０１４年１２月２日配信）。

久しぶりのご案内になります・・・

懐かしい名前です・・・あの方です・・・

《　ＳＯＴＥＲ　ＶＩＮＥＹＡＲＤＳ　ソーター　》

現在のカルトワイン誕生前の、１９８０年代から９０年代に最も活躍したワインメーカーと言えば・・・

その筆頭に間違いなくこの方の名前が挙がります・・・

トニー・ソーター

この３０年以上でカリフォルニアで最も成功し、最も影響を与えたワインメーカーであり、ワインコンサルタントです。

トニー・ソーターは、１９７５年にスタッグス・リープ・ワイン・セラーズであの伝説の”１９７３年カベルネ”のボトリングに携わり、その後ケイン、ファー・ニエンテ、クロ・デュ・ヴァルなどでもワイン造りに参加しました。８０年代に入るとトニー・ソーターの手腕は絶頂期を迎えます。彼が手掛けたワイナリーは、アロウホ、ニーボム・コッポラ、シェイファー、スポッツウッド、ヴィアダー、ダラ・ヴァレなどなど。これらのワイナリーは全て現在ナパのウルトラ・プレミアム・ワイナリーとして君臨しているワイナリーばかりです。今で言うコンサルタント・ワインメーカーの先駆者です。

最も成功し最も影響を与えたワインメーカーとして、その頂点に君臨したトニー・ソーターは９０年代後半から徐々にコンサルタントを退きました。それはトニー・ソーターが自ら立ち上げた「エチュード」に専念するためでした。１９８２年に設立されたエチュードは、ワインスペクテーターが選んだトップ２５の５つ星ワイナリーの１つで、傑出したピノ・ノワールとカベルネ・ソーヴィニヨンを造り出していました。エチュードは”STUDY”を意味します。

しかしながら、２００１年トニー・ソーターは巨大ワイングループのべリンジャーブラス・ワインエステート（現フォスターズ・グループ）にエチュードを売却。自ら立ち上げたワイナリーを売却した目的は、自らの畑を持つことでした。トニー・ソーターは生まれ故郷であるオレゴン州に畑を購入し、数十年に亘る経験と実践の集大成として「ソーター・ヴィンヤーズ」を立ち上げました。エチュードでもこだわりを見せたのがピノ・ノワールでしたが、ナパ・ヴァレーを去りオレゴンに来たのはやはりピノ・ノワールを造るためでした。

トニー・ソーターの名前と共に一躍有名になった畑がビーコン・ヒル・ヴィンヤードです。ビーコン・ヒルは、ポートランド西南、オレゴンの銘醸地域ウィラメット・ヴァレーに属するヤムヒル・カールトン・ディストリクト（２００５年認定）に位置します。トニー・ソーター、イコール、ビーコン・ヒルとさえ言われましたが、トニー・ソーターは新たに出会った畑のポテンシャルに惚れ込み、２００５年にビーコン・ヒルを売却しました。その新たに出会った畑が「ミネラル・スプリングス・ヴィンヤード」です。

久しぶりに入荷したのはこちらのワインです・・・

　Soter Vineyards North Valley Pinot Noir Willamette Valley Oregon
★ソーター　ノース・ヴァレー　ピノ・ノワール　ウィラメット・ヴァレー　オレゴン　２０１２　￥４，５３６　ＩＷＣ９０

トニー・ソーターが、その地域の優秀なグロワーと手を組んで造り出した、コスパ溢れるお買得のノース・ヴァレー・ピノ・ノワールです！

ウィラメット・ヴァレーはオレゴン州で寒冷気候の地域として最も有名なアぺレーション。特にウィラメット・ヴァレー北部は最も優れた葡萄畑が存在する地域として知られており、”ノース・ヴァレー”と呼ばれています。さらに、このノース・ヴァレーは、細分化されたサブアぺレーション（ダンディ・ヒルズ、リボン・リッジ、ヤムヒル・カールトン他）の全てを含んでいます。

経験豊かなワイン醸造家のジェームス・ケイヒル、ノース・ヴァレー・ブランドのパートナーのブライアン・サイファー、そしてミシェル・ソーター（妻）とトニー・ソーターは、ノース・ヴァレー一帯の緩やかに起伏している丘の中腹や多様性を持つ土壌、そして本当の”クリュ・クオリティ”を備えた認定済のサスティナブル葡萄畑での作業に情熱を注ぎました。育成期から開花～収穫の全工程に渡り、現場主義で細部まで手入れが行き届いています。ワイナリーでの作業は最小限にとどめ、その結果自社畑で栽培されたエステートワインにほぼ近い出来上がりになっています。（５７％ヤムヒル・カールトン、２６％エオラ・アミティ・ヒルズ、５％リボン・リッジ、１２％ウィラメット・ヴァレーの全て認定を受けたサスティナブル葡萄畑から）

「２０１２年ヴィンテージは、ウィラメット・ヴァレーの歴史の中で最高のヴィンテージの１つとなった。温暖な気候が早い開花をもたらし、収穫時期を含む育成期間中は太陽の降り注ぐ快晴が続いた。そのような恵まれた天候のおかげで、一貫した果実の完熟が保証された。このヴィンテージはバランスを失うことなく、若くても美味しく飲める。また数年置いても楽しめるだろう。完全に熟したラズベリー、果肉の黒い果物とブルーベリーの風味にパッションフルーツの香りが重なる。くわえて熟したベリー、スパイスが層となり、複雑味が表現されている。サクランボの種やしっかりとしたミネラル感が液体から大きなエネルギーを感じさせる。２０１２年ノース・ヴァレー・ピノ・ノワールは、ビーコン・ヒル、モンタージ、ゼナ・クラウン、ビスタ・ヒルズに位置する、格調高い数々の畑を表現している。（トニー・ソーター）」

ノース・ヴァレーのバイイングガイドでの評価は非常に高く、ワイン・アドヴォケイト及びワイン・スペクテーターでは常に９０点越えです。サンフランシスコ・クロニクルでもトップ１００に２度の選出。２０１２年は辛口評論家タンザー（ＩＷＣ）が９０点を付けています。次の２０１３年は１，０００円値上がりします（涙）。買うならこのヴィンテージです！

１００％ピノ・ノワール
３０％ホールクラスター（全房発酵）
フレンチオークにて熟成（１６％新樽、８４％２～３年使用樽）
ＡＬＣ１３，９％
輸入元定価￥５，１８４（税抜￥４，８００）

こちらもどうぞ・・・

先月下旬に発表された、２０１４年ワイン・スペクテーター年間トップ１００ワインで、ソーターのトップ・キュヴェ、ミネラル・スプリングス・ランチ・ピノ・ノワールが第１７位にランクインしました（２０１２年で、ＷＳ９５です）。

　Soter Vineyards Mineral Springs Vineyard Pinot Noir Willamette Valley Oregon
★ソーター　ミネラル・スプリングス　ピノ・ノワール　ウィラメット・ヴァレー　２００６　￥１０，２６０　２本
　Etude Cabernet Sauvignon Napa Valley
★エチュード　カベルネ・ソーヴィニヨン　ナパ　２００７　￥１４，０４０　１本

「ソーター」のビーコン・ヒル終了は残念でしたが、ビーコン・ヒルが繊細な味わいに対して、ミネラル・スプリングスは格がひとまわり大きい、非常にポテンシャルを感じさせる味わいです。

２００８年のお披露目会の時に、有名な某ソムリエさんが「ブルゴーニュを超える味わいです」とコメントしたそうです。またフランスワインしかオンリストしていない某フレンチのオーナーが「残念ながら店では扱えないけど、個人的に購入します」と注文したそうです。

「エチュード」はその後自社畑が拡張されましたが、相変わらず卓越したワイン造りを続けています。２００７年カベルネは、９５％カベルネ・ソーヴィニヨン、５％カベルネ・フランです。

【今年も来たぁー！　トニー・ソータの・・・】（２００９年１２月１０日配信）

その他おすすめオレゴンです・・・

２０１１年４月上旬、まだまだ余震が続き、原発問題が世界に報道される中、オレゴンから初来日したのがケン・ライト氏でした。以前からお問い合わせの多かったワインでしたが、この年５月に初の日本正規入荷となりました。

　Ken Wright Cellars Pinot Noir Willamette Valley Oregon
★ケン・ライト　ピノ・ノワール　ウィラメット・ヴァレー　オレゴン　２０１１　￥４，５３６

　Ken Wright Cellars Guadalupe Vineyard Pinot Noir Yamhill-Carton Oregon
★ケン・ライト　グァダルーぺ　ピノ・ノワール　ヤムヒル・カールトン　オレゴン　２００８　￥６，４８０　１本
　Ken Wright Cellars Carter Vineyad Pinot Noir Eola-Amity Oregon
★ケン・ライト　カーター　ピノ・ノワール　イオラ・アミティ　オレゴン　２００８　６，４８０　１本

１９７０年代後半。あのジョセフ・ドルーアンがオレゴンに進出する１０年前です。ケン・ライト氏はウィラメット・ヴァレーの土壌を調査し、そのポテンシャルの高さを確信しました。オレゴンでの自身最初のワイナリー「パンサー・クリーク」を売却後、１９９３年「ケン・ライト・セラーズ」を設立。あのＤＲＣを打ち破ったことで一躍有名になった、オレゴンのトップ・ワイナリー「ドメーヌ・セリーン」でもワインメーカーを務めました。現在のオレゴンの基礎を築いた方と言っても過言でありません。

ウィラメット・ヴァレー・ピノ・ノワールは、ケン・ライト氏が一番表現したい、一番造りたいスタイルのワインとのことです。ケン・ライト・セラーズがウィラメット・ヴァレーに所有する、または長年に亘って契約している畑の葡萄を使用します。

２０１１年日本初の正規入荷となったシングル・ヴィンヤードは「サヴォイ」「グァダルーぺ」「カーター」「カナリー・ヒル」でした。少ないものは３００ケース以下、多いものでも６００ケースほどです。ラベルは冬の厳しい寒さの中で剪定をしている男女の姿を描いたものです（現在は各畑によりラベルが異なります）。

【日本初入荷！オレゴンのケン・ライト！】（２０１１年５月２４日配信）

　The Eyrie Vineyards Pinot Noir Dundee Hills Oregon
★ジ・アイリー　ピノ・ノワール　ダンディ・ヒルズ　オレゴン　２０１１　￥５，７２４
Domaine Drouhin Pinot Noir Dundee Hills Oregon
★ドメーヌ・ドルーアン　ピノ・ノワール　ダンディ・ヒルズ　オレゴン　２０１１　￥５，１８４

オレゴン・ワインを語る上で必ず登場するのがこの２つのワイナリー。オレゴンで最も古いワイナリーの「ジ・アイリー」。あのジョセフ・ドルーアンを本気にさせ、オレゴン進出を決意させたワイナリーです。その「ドメーヌ・ドルーアン」は１９８８年ジ・アイリーのそばに設立されました。２０１１年はオレゴンも冷涼年ではありますが、逆にレッドチェリーを思わせる綺麗な果実味を醸し出しています。

その他オレゴン・ワインはお問い合わせください。

１２月中旬に「ボー・フレール Beaux Freres」が入荷予定です。２０１２年優良ヴィンテージです。

金額は税込価格（含消費税８％）です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

この内容は、アドレスを頂戴した方にＨＰ公開前にメールでお送りしています。ゆえにＨＰ公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ！カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。