注目のサンタ・リタ・ヒルズから・・・老舗が造り出した新ブランド「ラフォン」です・・・

いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません(2013年2月19日配信)。

「SIDEWAYS (サイドウェイ)」って映画覚えていらっしゃいますか・・・

この映画でいちやく注目されたサンタ・バーバラから日本初入荷ワインです・・・

《 LAFOND WINERY & VINEYARDS ラフォン 》

SIDEWAYS (サイドウェイ」という映画で(アメリカ公開2004年、日本公開2005年)、いちやく注目を浴びたサンタ・バーバラ・カウンティ。「サンタ・バーバラ・ワイナリー」は、ピエール・ラフォン氏によって1962年禁酒法廃止後最初にサンタ・バーバラ・カウンティに設立されたワイナリーです。

「SIDEWAYS」のお話はこちらから・・・

【話題の映画 「サイドウェイ」】(2005年3月3日配信)

1964年サンタ・バーバラ・ワイナリーは現在の所在地サンタ・イネズ・ヴァレーのサンタ・バーバラのダウンタウンに移りました。初期は葡萄を他の地域から買い付けしていましたが、71年にサンタ・イネズ・ヴァレーの西、サンタ・リタ・ヒルズ(2001年にAVAに認可)に105エーカーの土地を購入し、65エーカーにカベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、リースリングなどを植えました。この「Lafond Vineyard ラフォン・ヴィンヤード」からの最初の収穫は75年です。

ワインメーカーのブルース・マグワイアー氏はナパ・ヴァレーでワイン造りに携わっていましたが、サンタ・バーバラの素晴らしいシャルドネやピノ・ノワールに興味を抱き、81年サンタ・バーバラ・ワイナリーに参加しました。96年ブルースの提案でラフォン・ヴィンヤードにはピノ・ノワールシラーも植えられました。ブルースはこの地におけるピノ・ノワールとシラーのパイオニアになりました。

本日ご紹介の「ラフォン・ワイナリー&ヴィンヤーズ」は、サンタ・バーバラ・ワイナリーの創始者ピエール・ラフォン氏が自らの名前を冠したサンタ・リタ・ヒルズの自社畑ラフォン・ヴィンヤード及び周辺の優良な栽培家から葡萄の供給を受け、サンタ・リタ・ヒルズの個性を表現するワインをリーズナブルな価格で提供するワイナリーです。

1998年ピエール・ラフォン氏はサンタ・バーバラ・ワイナリーとは別にラフォン・ワイナリーの施設を建築。2000年ヴィンテージより新ラフォン・ワイナリーで醸造を開始し、「ラフォン」ブランドでワインをリリースしました。2002年には「ラフォン」ブランドの中でもサンタ・リタ・ヒルズに特化した3種類のワイン、本日ご紹介のシャルドネピノ・ノワールシラーをリリースしました。

サンタ・バーバラ・カウンティの AVA(American Viticultural Areas 栽培指定地域) は3つ。オー・ボン・クリマ、キュペ、フォクセン、バイロンなどがあるサンタ・マリア・ヴァレー(81年認定)。ザカ・メサ、フェス・パーカー、ヒッチング・ポストなどがあるサンタ・イネズ・ヴァレー(83年認定)。そして、2001年に認定されたサンタ・リタ・ヒルズです。サンタ・リタ・ヒルズは小さな地区で、そのほとんどがサンタ・イネズ・ヴァレーの中にあるのでサンタ・イネズ・ヴァレーのサブ・アペラシオンととらえられています。サンフォード、バブコック、メルヴィルなどがあります。海からは約10kmで、地区内は丘陵部やヴァレー・フロアなど様々な地形。寒流の海からの冷たい風と冷たい霧の影響を受ける夜間、日中の十分な日照、樹勢と収量を抑える痩せた土壌などの様々な要素が特徴的なワインを造り出します。50年近い樹齢の葡萄樹も存在しています。香り高いフレーバーと凝縮した複雑な果実味をしっかりとした酸が全体を支える秀逸なシャルドネとピノ・ノワールの産地です。

Lafond Chardonnay Santa Rita Hills
★ラフォン シャルドネ サンタ・リタ・ヒルズ 2011 ¥2,940

海からの霧がサンタ・リタ・ヒルズの特徴を生み出しています。夕刻から朝にかけて霧が畑を包み、涼しい夜と、霧が明けてからの十分な日照が大きな気温差を作ります。

洋梨、パイナップルなどのトロピカルフルーツの香り。クラシックでしっかりとした、アロマティックな果実味です。酸も十分に感じることができるバランスのとれた味わいです。

100%シャルドネ
57%La Fond、 38%Hilltop Ranch、 5%Melville
バレルにて発酵、熟成(22%新樽)100%マロラクティック発酵
ALC14,8% 生産量2,172ケース
輸入元定価¥3,360

ラフォン シャルドネ
サンタ・リタ・ヒルズ

Lafond Pinot Noir Santa Rita Hills
★ラフォン ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ 2010 ¥3,255

昼夜の気温差が、酸と果実のバランスのとれた無理のないピノ・ノワールを造り出しています。2010年は、涼しい春夏の後、収穫前に日照が急に良くなったため、通常5~6週間かけて収穫するところを約3週間の夜間を含む時間で最良の葡萄を確保しました。

クランベリーやラズベリーの香り。華やかな赤系果実のアロマ。濃縮した果実味ですが、綺麗な酸が全体のバランスを取っています。こちらもサンタ・リタ・ヒルズのクラシックな味わいです。

100%ピノ・ノワール
62%La Fond、 18%Arita Hills、 11%La Quinta、 9%Kessler Haak
フレンチオークにて熟成(13%新樽)
ALC14,5% 生産量1,882ケース
輸入元定価¥3,675

ラフォン ピノ・ノワール
サンタ・リタ・ヒルズ

Lafond Syrah Santa Rita Hills
★ラフォン シラー サンタ・リタ・ヒルズ 2010 ¥3,255

涼しい夜はシラーにスパイシーさを与え、日中の太陽が十分に熟したベリーフレーバーを作ります。夜間収穫で、特別なステマー(除梗機)が葡萄を傷つけることなく梗を外す。人の手による選果。パンチダウンすることなく空圧で循環させることがソフトでしなやかなシラーを造り出しています。

プラム、ブルーベリーの甘やかな香り。アタックは少し甘くソフト。非常に濃縮感のある、華やかな果実味です。しなやかで甘やかな味わいですが、上品さとバランスの良さも持ち合わせます。

100%シラー
80%La Fond、 20%Hillstop Ranch
60ガロンのバーガンディ・バレルにて熟成(14%新樽)
ALC14,5% 生産量1,708ケース
輸入元定価¥3,675

ラフォン シラー
サンタ・リタ・ヒルズ

こちらもどうぞ・・・

Santa Barbara Winery Pinot Noir Santa Rita Hills
★サンタ・バーバラ・ワイナリー ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ 2009 ¥2,625

本日最初にご紹介した、禁酒法廃止後最初にサンタ・バーバラ・カウンティに設立された「サンタ・バーバラ・ワイナリー」です。2,000円台では抜群のクオリティを持つピノ・ノワールです。

サンタ・バーバラ・ワイナリーと言えば、一時期業界で争奪戦になったデザートワインがありましたね。レイト・ハーベストのジンファンデルから生産された赤いデザートワイン「ジンファンデル・エッセンス」です。62年設立後このジンファンデル・エッセンスが生産されたのは、81年、93年、99年、00年、01年、03年の6回だけです。樹の寿命が来たため、03年の生産後古木は引き抜かれました。

在庫はございませんが、お話はこちらから・・・

【えらいこっちゃ!これが最後の生産だって・・・】(2006年2月10日配信)

サンタ・リタ・ヒルズと言えば・・・

Melville Estate Pinot Noir Santa Rita Hills
★メルヴィル エステート ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ 2009 ¥5,040
Brewer-Clifton Pinot Noir Santa Rita Hills
★ブリュワー・クリフトン ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ 2009 ¥5,040

サンタ・リタ・ヒルズがAVAとして認可されたのが2001年。この認可に多大な功績を残し、立役者となったのが「メルヴィル」のオーナー、ロン・メルヴィルです。

ソノマで葡萄栽培をしていたロン・メルヴィルはピノ・ノワールの栽培に興味を抱き、1996年サンタ・リタ・ヒルズに土地を購入しました。「ボナコルシ」「レーン・タナー」「オハイ」「ジェファーズ」などの一流ワイナリーに葡萄を供給するとともに、自らのブランド「メルヴィル」を立ち上げました。メルヴィルのワインメーカーはご存じグレッグ・ブリュワーです。

そして、グレッグ・ブリュワーとスティーブ・クリフトンが造り出すのがカルトワイン並みの人気を持つ「ブリュワー・クリフトン」です。サンタ・リタ・ヒルズの畑の個性を見事に表現したワインを造り出しています。

最後に・・・超希少品が入荷しました・・・

サンタ・バーバラ、セントラル・コーストを世界に知らしめたのはやはりこの人です!

オー・ボン・クリマ」のジム・クレンデネンです!

アンリ・ジャイエを師と仰ぎ、サンタ・バーバラを「カリフォルニアのコート・ドール」と言わしめたジム・クレンデネン。カリフォルニアでブルゴーニュ・スタイルのワインを造り上げた先駆者です。

ジムにとって素晴らしいワインとは、その土地ごとのテロワールが表現され、様々な要素がバランス良くまとまっているワインです。1970年代前半にサンタ・バーバラの「ザカ・メサ」でワインメーカーとしてスタートを切ったジムは、その後フランスのボルドーやブルゴーニュを廻り、なかでもブルゴーニュに大きく影響を受けてカリフォルニアに戻りました。1982年自らのワイン造りをスタート。選んだその場所は古巣でもあり、また冷涼な気候でピノ・ノワールやシャルドネに向くとされるカリフォルニア南部のサンタ・バーバラでした。

ジムはアルコール度数も13~13,5度をベストとし、酸をなによりも大事にします。そのようなワインを人為的に造り出すのではありません。畑で収穫する際の葡萄の各成分のバランスが整う状態を見計らい収穫。醸造過程においても余計な手は加えず、開放タンクで、基本的に補糖や補酸は行わず、培養酵母は使わず野生酵母で発酵させます。まさに“素晴らしいワインは畑で作られる”を実践しています。出来上がるワインはエレガントな風味を携えたもので、他のカリフォルニア産の多くに見られるやたらボディとアルコール度数、それに新樽が協調されたワインとは大きく異なります。

Au Bon Climat “Larmes de Grappe” Pinot Noir Santa Rita Hills
★オー・ボン・クリマ ラーム・ド・グラップ ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ 2005 ¥22,050

超希少品です!日本入荷120本です!

オー・ボン・クリマは、アンリ・ジャイエの醸造方法を周到するため、全除梗するのが常ですが、これは除梗せず全房発酵したワインです。梗が木質化(非常に固くなる特別な現象)した特異なヴィンテージにだけ造られ、現時点では2001年とこの2005年の2ヴィンテージのみしか造られていません

ワインの意味は“葡萄の房の涙。全房発酵に泣かされる=梗のタンニンの収斂性が強く手ごわい、ことから命名されました。非常に複雑味のある味わいで、長期熟成が期待されます。葡萄はサンタ・バーバラを代表する歴史ある銘醸畑サンフォード&ベネディクト・ヴィンヤードから。

ALC13,5% 輸入元定価¥24,150

Au Bon Climat Isabelle Pinot Noir California
★オー・ボン・クリマ イザベル ピノ・ノワール 2009 ¥6,300

愛娘イザベルの名前を冠した、オー・ボン・クリマのフラッグシップ、ご存じ「イザベル」です。アンリ・ジャイエの教えを破り、オレゴンとカリフォルニアのピノ・ノワールをブレンドしたことで有名になりました。

余談ですが、イザベルちゃんはめっちゃかわいい娘でした~!(あやうくロリコンおじさんになるところでした・・・笑えない)

ついでにこちらも・・・

カリフォルニアのピノ・ノワール生産者の中に“IN PURSUIT OF BALANCE” と名乗るグループがあります。その名の通りバランスのとれたワイン造りを目指すワイナリーの集まりです。このグループで横綱格はフレンチ・ランドリーでハイリー・レコメンデッドに選ばれた、今ピノ・ラバー大注目のコブ COBB 、そして大関格とも言えるのがクッチ Kutch です。このグループには、オー・ボン・クリマジム・クレンデネン、カレラのジョシュ・ジェンセンの名前もあります。

Cobb Coastlands Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast
★コブ コーストランズ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2008 ¥10,815 IWC92(+) 1本
Cobb Joy Road Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast
★コブ ジョイ・ロード ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2008 ¥11,235 IWC92 2本
Cobb Jack Hill Vineyard Pinot Noir Sonoma Coast
★コブ ジャック・ヒル ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2008 ¥11,235 IWC92 1本

Kutch Pinot Noir Sonoma Coast
★クッチ ピノ・ノワール ソノマ・コースト 2011 ¥5,565 2本
Kutch Savoy Vineyard Pinot Noir Anderson Valley
★クッチ サヴォイ・ヴィンヤード ピノ・ノワール アンダーソン・ヴァレー 2010 ¥6,615 2本

コブ、クッチはこちらからどうぞ・・・

【カリフォルニアのピノ・ノワールは新時代へ・・・日本初入荷のクッチ、久しぶりにジョージ、そしてケスナーです・・・】(2012年9月6日配信)

上記ページで一緒にご紹介した「George ジョージ」の新ヴィンテージが入荷しました!

ラスベガス、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコなどの“高級レストランでしか飲めないワイン”としてその名を広めたジョージです。ファインショップでも見かけることはほとんどありません。数年前日本にスポット的に入荷したことがありましたが、昨年日本正規取扱いとなりました。

2011年は日本入荷96本です。(すでに輸入元完売です・・・)

George Ceremonial Vineyard Pinot Noir Russian River Valley
★ジョージ セレモニアル・ヴィンヤード ピノ・ノワール ルシアン・リヴァー・ヴァレー 2011 ¥10,920

金額は全て税込価格です。クール代は送料とは別途ご請求になります。

先週ナパから「ケークブレッド」「ジョセフ・フェルプス」「マイケル・モンダビ・ファミリー」の代表者が来日しました。14日(木)この3ワイナリーを扱う輸入元ジェロボームさんの3社合同試飲会に行ってきました。

ケークブレッドからは社長のブルース・ケークブレッド氏が来日。もう何度も日本にいらしているブルースさんですが、今までなぜかタイミングが悪く、実はこの日初めてお会いしました。ご挨拶して、「あの~このジャージにサインいただけますか?」とお話したら、なんだかブルースさん凄い興奮しちゃって。「ちょっとそれ写真撮らせてくれよ!」って、iPhone で私じゃなくてジャージをパチパチ撮ってました(笑)。ブルースさんもジャイアンツのビッグ・ファンなんですね。

フェイスブックにツーショット掲載しましたのでご覧になれる方はどうぞ。またこの写真は「Cakebread Cellars」のフェイスブックにも掲載されました。もう1人有名な日本人の方も掲載されていますけど(笑)。

FB http://www.facebook.com/tsumitakousaku

ブルース・ケークブレッド氏と・・・

この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。