いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません。(2025年9月4日配信)
まだまだ暑い日が続きそうです・・・ほんと暑くて赤ワインをご紹介する気になれません(苦笑もできない)・・・
8月に開催されたいくつかの試飲会の中で興味深かったものをご紹介します・・・
Massican “Gemina” White Blend Wine |
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Massican Wines “Gemina” White Wine California 2023
★マッシカン ジェミーナ ホワイトブレンドワイン カリフォルニア 2023 ¥8,030 D96 WE94 JS92 WA90
Massican Wines “Annia” White Wine California 2023
★マッシカン アニア ホワイトブレンドワイン カリフォルニア 2023 ¥6,930 D93 WE93 JS93 WA90
日本初入荷です。白ワインに特化した生産者の「マッシカン・ワインズ」です。
オーナー兼ワインメーカーはダン・ペトロスキーです。ダンのキャリアはメディアと出版から始まり、有名なスポーツ雑誌のスポーツ・イラストレイテッド誌やタイム誌で働いていました。彼が次のキャリアを考えていた時、ダンがワインにも興味を持っていたことを知っていた友人がシチリアのワイナリーのヴァッレ・デル・アカーテを彼に紹介しました。それが運命的な出会いとなりました。シチリアのワイナリーで働いたダンはワインの虜になり、アメリカに戻ると新たな道を歩み始めました。まだまだ経験は浅かったものの、DuMOL デュモル・ワイナリーで収穫インターンのポジションを獲得することができ、その後 Larkmead ラークミード・ヴィンヤーズで働くことになりました。当時のワインメーカーのアンディ・スミスの下で、ラークミードの歴史的なエステートを再生させることに成功しました。
着実に醸造の技術を磨いたダンは2012年にラークミードのヘッド・ワインメーカーに就任しました。極力人の介入を抑えたワイン造りを行い、単一畑のワインの生産を行いました。彼の努力は実り、2013年ラークミード・ヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニヨンのザ・ラークはロバート・パーカーから100点を獲得しました。そのラークミード時代にダンは敷地内でトカイ・フリウラーノの古木を発見し、カリフォルニアの太陽を浴びたイタリア品種の白ワインを造り出そうと思いました。ダンはこのようなあまり知られていないイタリア系の白品種を探し続け、そして2009年にマッシカン・ワインズを立ち上げました。力強いソーヴィニヨン・ブランと、リボッラ・ジャラ、トカイ・フリウラーノ、シャルドネのブレンドの白ワインを400ケース造り上げました。特にソーヴィニヨン・ブランはあの予約が取れない、全米 No.1 レストランの名誉に輝く、ミシュラン3★のフレンチ・ランドリーで全生産量が取り扱われました。
2017年にダンはサンフランシスコ・クロニクル紙でワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれ大きな注目を集めました。ダンは2022年にラークミードを去り、マッシカンに専念することにしました。マッシカン・ワインズはナパ・ヴァレー唯一の白ワイン専門のワイナリーです。地中海スタイルのワインを造り出していますが、その特徴(酸味が強く、フローラルで、塩味を感じる)だけでなく、なぜそのようなワインを造るのか、その目的も明確です。ワインはセラーで埃をかぶるものではなく、食卓を飾るためにある。ダンは「夏の暑い時期に友人や家族と外で食事をする時にテーブルに並べられるようなワイン」を造ることを目指しています。マッシカンのワインはワイン・エンスージアスト誌、そしてワイン・スペクテーター誌のトップ100ワインで上位にランクされています。
地中海ブルー(古代イタリアのフレスコ画にインスパイアされたもの)のエチケットの Gemina ジェミーナは、60%グレコ、23%ファランギーナ、17%フィアーノのブレンドです。葡萄は、ナパ・ヴァレーの西のダニガン・ヒルズ(ヨロ・カウンティ)、サクラメントの南のロダイ、ソノマのルシアン・リヴァー・ヴァレーなどから。全て有機栽培の葡萄です。全房のまま圧搾。一晩静置。土着酵母と培養酵母で発酵。300Lのフレンチオークとステンレスタンクで6ヶ月熟成。レモンやライムの皮のアロマ。海からの潮風のような風味。フローラルでクリスプ(ちょっとすっぱいくらい)で、静かなエネルギーを感じるワインです。ちなみにジェミーナは南イタリアに見られる古代ローマの葡萄とのことです。この2023年にデキャンタ誌が96点、ワイン・エンスージアスト誌が94点、ジェームス・サックリングが92点、ワイン・アドヴォケイト誌が90点を付けました。高い評価です。
60%グレコ、23%ファランギーナ、17%フィアーノ
ALC12,0%
輸入元定価¥8,690(税抜¥7,900)
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マッシカンのフラッグシップワインとも言える、ダンの母親の名前を付けた Annia アニアは、43%トカイ・フリウラーノ、34%リボッラ・ジャラ、23%シャルドネのブレンドです。葡萄はナパ・ヴァレーのオーク・ノールやカーネロスなどから、そしてソノマのルシアン・リヴァー・ヴァレーやカーネロスなどから。トカイ・フリウラーノとリボッラ・ジャラはナパ・カーネロスの2大グランクリュ畑の1つであるあのハドソン・ヴィンヤードから供給されたものです。全房のまま圧搾。一晩静置。土着酵母と培養酵母で発酵。300Lのフレンチオークとステンレスタンクで6ヶ月熟成。リンゴやハニーサックルのアロマ。濡れた石のニュアンス。強く主張するすることはない、したたかな強さ?や旨味を感じるワインです。この2023年にデキャンタ誌が93点、ワイン・エンスージアスト誌が93点、ジェームス・サックリングが93点、ワイン・アドヴォケイト誌が90点を付けました。高い評価です。
43%トカイ・フリウラーノ、34%リボッラ・ジャラ、23%シャルドネ
ALC12,3%
輸入元定価¥7,480(税抜¥6,800)
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※余談ですが。ラークミード・ヴィンヤーズは日本ではいまいち知名度が低いですが、現地では非常に高い評価を得ているワイナリーです。セントヘレナとカリストガのちょうど中間の、29号線沿い(内側)に位置します。その歴史は1895年に遡る古いワイナリーで、1992年にソラーリ・ファミリーが買い取り現在に至ります。現在のフラッグシップワインである The Lark ザ・ラーク・カベルネ・ソーヴィニヨンは2013年でパーカー100点を獲得しました。ラークミードは一時期日本入荷していましたが、残念ながら短期の入荷で終わってしまいました。敷地内に樹齢100年を超えるトカイ・フリウラーノが現存します。ラークミードもこの葡萄からワインを生産しています。
番外編ですが(苦笑)・・・お友達の米倉利典さんも長野県東御市で楽しいホワイトブレンドワインを造っています・・・
【いちおう番外編ですが・・・1月のオレンジワインに続いて、2024年の白ワインが2アイテム入荷です・・・】(7月8日配信)
Denner Vineyards Viognier Willow Creek District Paso Robles 2021
★デナー・ヴィンヤーズ ヴィオニエ ウィロー・クリーク・ディストリクト パソ・ロブレス 2021 ¥11,000 WA93 JD93
ニュー・カリフォルニアワインのメンバーの1人です。「デナー・ヴィンヤーズ」です。
創業オーナーのロン・デナーがカリフォルニア中を探し回りようやく見つけた場所は、サンフランシスコとロサンゼルスのちょうど中間に位置するパソ・ロブレスの西側(海側)でした。この地は古代は海の底に沈んでいたため、化石や鯨の骨などが混ざる石灰質が豊富な土壌です。またテンプルトン・ギャップから吹き込む海風は昼間の暖かい空気を冷やすため、特にローヌ系品種の栽培にはピッタリの土地です。デナーはサスティナブル農法に拘り、できるだけ有機栽培に近い方法で栽培をしています。収穫した葡萄の半分は自社ワインに使用し、残りの半分はパーカー100点生産者の Saxum サクサムや老舗の人気生産者の Justin ジャスティンなどのプレミアムワイナリーに供給しています。
ご紹介のヴィオニエは、Willow Creek AVA ウィロー・クリークに位置する自社畑からの100%ヴィオニエです。全房のままタンクで圧搾し、24時間清澄した後樽に澱引きし、野生酵母で長くゆっくりと発酵させました。100%マロラクティック発酵。320Lのフレンチオークと320Lのシガー型フレンチオークで16ヶ月の熟成です。新樽比率は30%です。ジャスミンのアロマ。レモンやライムも。そして湿った石。ふくよかなアタックからレモンカスタードや焼きたてのパイの風味が広がります。華やかで濃縮した果実味の中にブリオッシュの香ばしさが弾けます。ブリーなどのチーズやクリーミーな(ホワイト)ソースを使ったお料理が楽しそうです。この2021年にワイン・アドヴォケイト誌が93点を、ジェブ・ダナックが93点を付けました。
100%ヴィオニエ
ALC14,3%
輸入元定価¥12,100(税抜¥11,000)
Denner Vineyards Paso Robles |
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※他に、グルナッシュ、ムールヴェードル、シラーなどのブレンドの Ditch Digger ディッチ・ディガー(21年はWA96)、シラー主体の Dirt Worshipper ダート・ウォーシッパー(21年はWA94)、そしてカベルネ・ソーヴィニヨンの Mother of Exiles マザー・オブ・エグザイル(21年はWA95)が日本入荷しています。お問い合わせください。
ユニークなアリゴテが入荷しています・・・あのサシ・ムーアマンが造ります・・・希少限定入荷です(残少)・・・
【ゴールデンウイーク・スペシャルワインです・・・】(4月25配信)
Pahlmeyer “Jayson” Sauvignon Blanc Napa Valley 2024
★パルメイヤー ジェイソン ソーヴィニヨン・ブラン ナパ・ヴァレー 2024 ¥8,140 WS93 WE92 新ヴィンテージ
Pahlmeyer “Jayson” Sauvignon Blanc Napa Valley 2023
★パルメイヤー ジェイソン ソーヴィニヨン・ブラン ナパ・ヴァレー 2023 ¥8,140 残少
カリフォルニアのムートンを目指し創業した「パルメイヤー」です。
創業者のジェイソン・パルメイヤーは元弁護士。法律の専門書よりワインの専門書を読んでいる時間のほうが長いことにある日ふと気づきました。そしてカリフォルニアでシャトー・ムートンと同じレベルのワインを造ることを決意しました。ジェイソン・パルメイヤーはボルドー大学で醸造学を学び、ボルドー大学の栽培学&醸造学の教授のアドバイスを得て、クラシカルなボルドーワインを生み出すクローン、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド、マルベックを入手し、1980年にナパ・ヴァレーの東の丘陵地にそれらの葡萄を植えました。(ジェイソン・パルメイヤーはボルドーの有名なシャトーからカベルネ・ソーヴィニヨンの樹を隠し持ち帰ったとのこと。マルベックはなんとあのムエックスから譲ってもらったようです。そしてUCデイヴィスに預けて培養したとのことです。)
カリフォルニアのカベルネの代名詞とも言われるケイマスのワインを確立させた、当時ナパ・ヴァレーで №1と言われた醸造家ランディ・ダンを迎え入れ、1986年にパルメイヤーはボルドースタイルのワインを造り上げました(後にシャルドネは現ハーラン・エステートのワインディレクターであるボブ・レヴィによって造り上げられました。)。1993年からは数々のトップ・ワイナリーに携わり、自らもカルトワインのマーカッシンを造り出したヘレン・ターリー女史を迎え入れ、パルメイヤーは瞬く間にナパのトップ・ワイナリーに仲間入りしました。1994年に公開されたマイケル・ダグラス、デミー・ムーア共演の映画「ディスクロージャー」では、パルメイヤーのシャルドネがストーリーの展開を大きく左右する重要な小道具として使われ、その名前は世界中に広がりました。2017年のワイン・スペクテーター誌年間トップ100ワインではナパ・ヴァレー・シャルドネ(2005年)がトップ10入り(9位)しました。2019年にガロ・ワインの傘下に入りましたが、運営は変わらず続いています。
ご紹介はパルメイヤーのセカンドワイン的存在のジェイソンです。1992年から生産されました。ジェイソンのシャルドネは幾度とご紹介しておりますが、そのジェイソンからソーヴィニヨン・ブランが誕生しておりました。2017年がファースト・ヴィンテージです。その2017年ヴィンテージは、パルメイヤーの新ブランドであるウェイフェアラーの立ち上げから携わり、後にパルメイヤーのワインメーカーにも就任した、ご存じビビアナ・ゴンザレス・レーヴさんによって造り上げられました。昨年2023年ヴィンテージが日本に初入荷しました。そしてこの度2024年ヴィンテージが入荷しました。
2024年は全体的に穏やかで安定した気候が続きました。葡萄は健全な状態を保ちながらゆっくりと成熟しました。ジェイソンの2024年ソーヴィニヨン・ブランは、ナパ・ヴァレーのアトラス・ピーク、セントヘレナ、カリストガなどの5つの畑から。一部の畑はパルメイヤーのトップ・キュヴェにも使われる畑ですが、ジェイソンのために契約されている畑もあります。ですから、以前はセカンドワインという存在でしたが、現在は独自のブランドに近い存在となりました。2024年ソーヴィニヨン・ブランは100%ソーヴィニヨン・ブランで、フレンチオークで樽発酵そして数年使用のフレンチオークで澱と共に5ヶ月熟成しました。樽はブルゴーニュのトップ・バレルのフランソワ・フレールのみを使用。澱を少し撹拌することで、爽やかさと複雑味がバランス良くミックスされ、生き生きとした酸とピュアな果実味が際立ちます。この2024年ヴィンテージにワイン・スペクテーター誌が93点を、ワイン・エンスージアスト誌が92点を付けました。希少限定入荷です。
100%ソーヴィニヨン・ブラン
ALC13,2%
輸入元定価¥8,800(税抜¥8,000)
パルメイヤーの詳しいお話そして昨年入荷したソーヴィニヨン・ブランはこちらからどうぞ・・・
【訳ありで現在日本へは僅かな入荷です・・・お早めにどうぞ・・・売り切れ御免です・・・】(2024年8月22日配信)
Sentium Sauvignon Blanc Mendocino County 2023
★センティアム ソーヴィニヨン・ブラン メンドシーノ・カウンティ 2023 ¥16,500 新ヴィンテージ
Sentium Sauvignon Blanc Mendocino County 2022
★センティアム ソーヴィニヨン・ブラン メンドシーノ・カウンティ 2022 ¥16,500 ファースト・ヴィンテージ 売り切れ
ティム・モンダビの愛娘のキアラ・モンダビが醸造家として初めて造り上げたワインです。「センティアム・ワインズ」です。
ご存じ ”カリフォルニアワインの父” と呼ばれたロバート・モンダビ翁。ロバート・モンダビ翁の長男がマイケル・モンダビで、次男がティム・モンダビ。ロバート・モンダビ・ワイナリー売却後、ティム・モンダビは姉のマルシア、そしてロバート&マーグリット・モンダビ夫妻と共に「コンティニュアム」を設立しました。2008年ロバート・モンダビ翁の逝去後、父の意志を受け継いだティム・モンダビは初ヴィンテージの2005年コンティニュアム・レッドワインをリリースしました。コンティニュアムではオパス・ワンのようにただ1つの赤ワインを造り上げました。ラベルはカベルネ・フランの樹の影絵です。ティムの次女のキアラ・モンダビが描きました。そのキアラ・モンダビが醸造家としてデビューしました。
キアラ・モンダビが立ち上げたセンティアム・ワインズです。祖父のロバート・モンダビが当時甘口ワインとして造られていたソーヴィニヨン・ブランを差別化し、フランス・スタイルの辛口ソーヴィニヨン・ブラン(ヒュメ・ブラン)を作り上げたことにインスパイアされて造り上げたのがこのセンティアムのソーヴィニヨン・ブランです。センティアムはフィーリングとか感覚の意味。五感を通して観察すること。五感を通して観察することでより自然と調和した生き方を目指すことができる。さらに五感(味覚、触覚、臭覚、視覚、聴覚)に加えて、直感を通して感じる六感。それらの五感六感を通じて私達が密接に繋がれば、葡萄の木は私達に教えてくれる。とキアラ・モンダビは語っています。
Sentium Sauvignon Blanc |
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ソーヴィニヨン・ブランはメンドシーノ・カウンティから。メンドシーノ・カウンティの多様な土壌と理想的な気候は生き生きとしたミネラル主体の白ワインを造るというビジョンにぴったりでした。家族経営の小規模な、有機栽培の樹齢の高い葡萄畑と出会うことが出来ました。2023年ソーヴィニヨン・ブランは、93%ソーヴィニヨン・ブラン、7%セミヨンです。手摘みで収穫。優しく丁寧にプレス。発酵は小ロットで行ない、同量の割合で、コンクリートの小容器、ステンレスタンクの小容器、使用済みのフレンチオーク樽で行いました。シュール・リー状態で9ヶ月熟成され、その間定期的に撹拌を行いました。瓶詰め前に1度だけ澱引きをしました。白い花。ジャスミンのアロマ。非常に繊細な果実味です。かすかに薄濁り状態ですが、それが繊細な旨味を引き出しています。
93%ソーヴィニヨン・ブラン、7%セミヨン
ALC13,0%
輸入元定価¥17,600(税抜¥16,000)
同じくティム・モンダビの2人の息子のカルロとダンテが造るピノ・ノワールはこちらからどうぞ・・・(2023年ワイン・スペクテーター誌の年間トップ100ワインで第4位にランクインされました・・・)
【非常に高い評価を受けました・・・ソノマ・コーストの2023年は要チェックだと思います・・・】(3月19日配信)
赤ワインを1つだけご紹介します(苦笑)・・・チャーミングなお味です・・・
Tatomer “Kustenneble” Pinot Noir Sta. Rita Hills 2022
★タトマー クステンニーベル ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ 2022 ¥6,930 日本初入荷
リースリングのスペシャリストの「タトマー」です。
ドライ・リースリングに魅せられたグラハム・タトマーは大学卒業後オーストリアへ。オーストリアでも屈指のドライ・リースリングの造り手であるエメリッヒ・クノールに師事しました。帰国後の2008年にタトマー・ワインズを立ち上げ、残糖度の低い極辛口のリースリングを造り出しました。2014年サンフランシスコ・クロニクル紙にて「今最も注目すべき生産者」として取り上げられました。
タトマーのリースリングはもちろん素晴らしいのですが、タトマーが造るピノ・ノワールが実にコスパに優れ美味しいのです。AVA サンタ・バーバラのピノ・ノワールは何度かご紹介しております。この度新アイテムのピノ・ノワールが入荷しました。クステンニーベル・ピノ・ノワールです。クステンニーベルはドイツ語で沿岸部の霧を意味します。2022年クステンニーベル・ピノ・ノワールの葡萄は冷涼地サンタ・リタ・ヒルズのドライ・キャニオン・ヴィンヤードと、サンタ・バーバラで一番古い畑の1つであるサンフォード&ベネディクト・ヴィンヤードから。クローンはカレラとスワンです。50%を全房発酵。フレンチオーク(10%新樽)で12ヶ月熟成。バラの花びら。クランベリーやラズベリーのアロマ。冷涼地サンタ・リタ・ヒルズを象徴する(黒ではない)赤い果実味です。夏のこの暑さの中でも非常に喉越しが良かったです。赤い果実のバランスの取れた味わいです。
100%ピノ・ノワール
ALC14,0%
輸入元定価¥7,480(税抜¥6,800)
タトマーのピノ・ノワールはこちらからどうぞ・・・
【これぞニュー・カリフォルニアワインといったお味でしょうか・・・】(2022年5月24日配信)
タトマーのリースリングはこちらからどうぞ・・・
【輸入元主催の試飲会があちこちで行われています・・・新入荷のワインや新ヴィンテージのワインや興味深いワインのご紹介です・・・】(2024年3月19日配信)
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金額は税込価格(含消費税10%)です。クール代は送料とは別途ご請求になります。
Matthiasson Sweet Vermouth |
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最後に(苦笑)・・・魅惑の味わいです・・・(希少限定品のため、今までは正式なご紹介はしておりませんでした・・・)
Matthiasson Sweet Vermouth No.7 Napa Valley
★マサイアソン スイート・ベルモット No.7 ナパ・ヴァレー ¥8,030 希少限定品
まさに “ワインは畑で作られる“ を実践するスティーブ・マサイアソンが造る「マサイアソン」です。
スティーブ・マサイアソンはナパ・ヴァレー屈指のヴィンヤード・コンサルタントです。30年に亘り Regenerative Agriculture 環境再生型農業を実施しています。クライアントリストにはアローホ、シャペレ、スポッツウッドなどのトップ・ワイナリーの名も連ねます。優れたバランスを持つワインを探究する団体 IPOB のメンバーでした。2014年にサンフランシスコ・クロニクル紙の Winemaker of The Year に選ばれています。
スティーブ・マサイアソンは醸造家というより栽培家という感じの方ですが、自身の醸造では、強い抽出をしない、アルコール度数の低い、しっかりとした酸を持つ、かつ旨味のある綺麗な果実味を持つワインを造り出しています。個人的にはイタリアワインが好きとのことで、イタリア原産の希少品種であるリボッラ・ジャッラやスキオッぺッティーノなどのワインも造り出しています。
そのスティーブ・マサイアソンが作る魅惑のベルモットです。ファースト・リリースからは12年で今回は7度目の生産です。ベースとなる葡萄は Floraフローラと呼ばれている品種で、UC デイヴィスの伝説的存在であるハロルド・オルモ博士がセミヨンとゲヴュルツトラミネ―ルを交配させた品種です。この葡萄は元々晩熟で貴腐菌が付着してレーズン化することがあります。その粒を選果します。今回は少量のマスカット・オブ・アレキサンドリアがブレンドされました。全房で発酵。毎日パンチダウンを行い、フレーバーとフェノール成分を抽出しました。120g から170g の残糖を目安に自然に発酵を止めます。コニャック(ブランデー)の熟成に使用された樽と数年使用のフレンチオークで熟成。2015年から継ぎ足しをしている永続的なソレラにブレンドします。添加するアルコールは葡萄由来のスピリッツを使い、自家製のハーブ、ブラッドオレンジ、サワーチェリー、コリアンダーシード、スパイスなどを煎じたものを蒸留します。ボトリング直前にさらに全ての要素をブレンドします。マサイアソンの畑に植えられているチョウセンアザミ、ヨモギ、キナノキの樹皮などがヴェルモットに苦味を加えます。これが甘味と調和します。無清澄そして無濾過で瓶詰め。植物エキスが時折分離し自然な沈殿物や濁りが生じることがありますが、風味に影響を与えることはありません。375ml の可愛いボトルです。
ネグローニ、マティーニなどのカクテルのベースに。ストレートでアペリティフに。デザートに添えて。特にバニラ系のアイスクリームにかけるのは最高です。楽しみ方は底なしです(苦笑)。華やかな香りととろりとしたアタック。とにかく美味です。先日の試飲会でお披露目されました。試飲会でワインを飲み込むことは少ないですが、これは全く吐き出す気にはなれませんでした。試飲の画像はグラスがほぼ空ですね(苦笑)。
ALC17%
375ml ハーフボトル
輸入元定価¥8,800(税抜¥8,000)
ブログ【スティーブさんと2度目のご対面です!(マサイアソン)】(2024年3月6日配信)
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この内容は、アドレスを頂戴した方にHP公開前にメールでお送りしています。ゆえにHP公開時にはすでに売切れのワインもございます。【チアーズ!カリフォルニアワイン】は、美味しいカリフォルニアワインをお送りしています。