番外編!ちょこっと2013年ボジョレー情報! その3

いつもお世話になります。例によって入荷の限られたワインですので、またまた早い者勝ち販売になってしまい申し訳ありません(2013年11月5日配信)。

番外編です・・・ボジョレー・ヌーボー情報のその3です・・・

いよいよ今月21日解禁です・・・フレデリック、そしてやっと順子ちゃんからコメントが届きました・・・

Fredric Cossard Beaujolais Villarge Primeur Les Lapin
★フレデリック・コサール ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール “ラパン”
2013 ¥3,150

10回目になります!飛び跳ねる美味しさ、ラパンです!(ウサギだけに・・・)

ブルゴーニュで今最も注目を浴びている若きビオデナミ醸造家、フレデリック・コサール氏が造るボジョレー・ヴィラージュ・プリムール「ラパン」です。樹齢100年の無農薬のモノポール(単一畑)「ラパン」はわずか1,3haです。このラパンの区画だけなぜかウサギがたくさん集まるとか・・・(それはもちろん葡萄が美味しいからです・・・笑)

ラパンの古樹一部植え替えのため、2013年はラパン区画以外の葡萄をブレンドする予定だそうです。ラベルから「モノポール」の表示がなくなります。

フレデリックから3回目、4回目のレポートが届きました・・・

「現在、収穫に向けての畑の草刈りを行なっている。葡萄の大半はヴェレゾンを終えているが、一部色づきの完全に終えていない葡萄も少し見られる。8月当初は収穫日を923日に予定していたが、9月に入り気温が急に涼しくなり、葡萄の熟すスピードに少しブレーキがかかってしまったため、最終的に9月30日と収穫を1週間遅らせた。

現時点での葡萄は見た目がほぼ完璧で、病気で腐敗した葡萄はほとんど見当たらない。しかも、1つの樹に平均5~6房は付いている。このまま収穫まで何もなければ満足の行く収量が期待できると思う。スケジュール的には非常にタイトだが、2013年のヌーボーはアルコール度数が低いので、いつもより発酵に手間がかからないかもしれない。みずみずしく果実味と酸がエレガントなとてもいいヌーボーらしいグイグイ楽しめる“ヴァン・ド・ソワフ”に仕上がる予定だ!(フレデリック・コサール 9月16日)」

「収穫は9月30日からスタートした!収穫2週間前から天候が回復し、まわりが9月26日前後に収穫を始めるなか、『ひょっとしたら収穫のタイミングが少し遅いかも・・・』と心配だったが、結果として待って正解だった!葡萄の潜在アルコール度数は11,2度。糖度を稼ぐためにギリギリまで収穫を待ったおかげで、目標だった11度を上回ることができた!

醸造のほうは、アルコール度数が低い分発酵がとても順調で、10月7日現在で糖度計が998ポイントまで下がっている(通常995以下で発酵が終了する)。デキュヴァ―ジュとプレスは10月9日に行う予定で、まだプレスをしていない段階なのに色が良く抽出されている。プレス前のテイスティングでは、香りがとにかく華やかで、搾りたてのイチゴジュースを思わせるようなみずみずしい果実味が溢れている。今年のヌーボーは、いつものラパンよりはフレッシュな果実味を楽しむ“ヴァン・ド・ソワフ”に仕上がるだろう!(フレデリック・コサール 10月7日)」

輸入元の話では、イチゴやフランボワーズの香りが華やかで、アルコールの低い割に色がよく抽出されているとのことです。どうやら2013年も期待を裏切らない素晴らしいワインになりそうです・・・(一度も期待を裏切ったことありませんけどね・・・笑)

Le Pont du Diable Beaujolais Villarge Primeur Vinifie par Junko ARAI
★ル・ポント・ドゥ・ディアーブル ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール 2013 ¥3,150

5回目になります!毎年順子ちゃんのヌーボーはホントに好評です!

ワイン学校の同級生の新井順子女史。今や日本のワイン業界で彼女の名前を知らない人はいないほど。さらに日本人よりフランス人のほうが彼女のことをよく知っている(凄)。

2004年から上記のフレデリック・コサール氏とボジョレー「ラパン」を造り続けてきましたが、2009年心機一転!2009年に初めて1人でヌーボーに挑戦しました!

ル・ポント・ドゥ・ディアーブル(小悪魔の橋)は、AOCはボジョレー・ヴィラージュですが、すぐ隣がボジョレー・クリュの1つ、ブルイィ(Brouilly)です。畑の所有者はジョヴェール家。現当主マルセル氏は4代目です。樹齢60年の単一畑で、もちろん無農薬畑です。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、新井さんは「石原順子」の名前で政治家を目指すことになりました。

7月の参議院選で茨城から立候補しました(残念ながら落選しましたが)。東日本大震災の被災地を廻った彼女はひどく心を痛めたようです。「日本の根本的な部分を変えなくては」と思い悩み、政治家になる決心をしました。「原発を止めたい」「日本の農業に明るい未来を残したい」「私が何をできるかわかりません。でも純粋に日本を良くしたい!できることは一生懸命やりたい!この思いを止めることが自分でもできないのです。」現在までの活動状況はこちらのブログ「ジャンヌダルク農業大改革」からご覧いただけます。(後日正式にホームページを立ち上げるようです。)

http://ameblo.jp/junkoishihara/

順子ちゃんからやっとレポートが届きました・・・

「今年のヌーボーは9月30日朝の8時から収穫が開始されました。通常は9月上旬に開始ですが、こんなに遅くなったのは本当に珍しいです。今年は6月まで雨ばかり降り、どうなることかと思っていましたが、7月~8月はとても晴れたので後半追い上げた形です。もう10月と変わらないので、朝8時は肌寒く、太陽はまだ薄明るい状態です。そんな低温の中始めるので、葡萄にはとても良い状態です。

私は前の日からボジョレーに入りました。9月26日は一日中雨でした。30日の天気予報では午後が晴れ、午前中の天気は神様に頼るような状況でした。こういう日はなかなか眠れません。天気が気になるからです。朝の4時に目が覚めました。雨の音が凄いです。あ~無理かもしれないな~ともうひと眠り。朝6時には小雨に変わっており、これなら大丈夫!と収穫決行です。

ル・ポント・ドゥ・ディアーブルのAOCはボジョレー・ヴィラージュですが、実はすぐ隣が10個のボジョレーのクリュの1つ、ブルイィなのです。ご存じボジョレーやヴィラージュは平らな畑が多いのですが、クリュは斜面に面しております。なのでこのル・ポント・ドゥ・ディアーブルも斜面に面しているので、収穫が結構大変です。収穫者達はバケツを持って下から葡萄をどんどん切って、上がっていきます。この葡萄を集めたケースは上に運ぶので、男の子達がとても大変です。この畑は約1ha、17名で朝の8時から12時で終わりました。が、まだ葡萄が足りません。午後に他のヴィラージュの畑の葡萄も収穫です。午後の収穫は天気が晴れてきて、皆合羽は当然脱いで、Tシャツ姿に早変わりです。

醸造は夕方から始まりました。40hl の大きな木の解放桶に葡萄をどんどん入れていきます。そして途中でガスを入れ、また葡萄を入れとサンドイッチ状態にします。全ての葡萄を入れ終わったらガスを詰めて蓋をします。一番ジュースを測ったら今年のアルコール度数が11,5度です。これは例年より低い値です。

この数値を測った後、ジョヴェールさんが『今年はどこのワイナリーも補糖をしているよ。ビオの砂糖を添加するのも1つの方法だけど。』と言われました。でも私は行いません。ワインはアルコール度数ではありません。バランス、葡萄の質が大切です。けっしてアルコールボリュームの多いワインではありませんが、エレガントなスタイルになると確信しております。今年のヌーボーは多分どのワイナリーも補糖するでしょう。ヌーボー自身が日数との戦い、そして今年はフランスだけでなくヨーロッパ全体が特殊なヴィンテージになったからです。でも我々のコンセプトはどん年でもどんな葡萄でも、常に自然に忠実に、そのままの味を瓶に詰めることです。私は収穫してて自信がありました。美味しくなる!と・・・(新井順子 10月1日

相変わらず順子ちゃんらしいです(笑)。やっとボジョレーのガメイとロワールのガメイの違いが体で解ってきたと。補糖をしなくても、絶対エレガントで美味しいヌーボーになると。順子ちゃんの言うことに間違いはありません。お楽しみに・・・

前回のボジョレー情報はこちらから・・・

【番外編!ちょこっと2013年ボジョレー情報! その2】(8月27日配信

【番外編!ちょこっと2013年ボジョレー情報! and 新着フランス自然派ワイン!】(8月6日配信)

昨年のボジョレー情報はこちらから・・・

【番外編!ちょこっと2012年ボジョレー情報! その3】(2012年10月11日)

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