California Wines ALIVE Tasting 2023

カリフォルニアワイン協会主催の「California Wines ALIVE Tasting 2023」が開催されました。久しぶりにカリフォルニアからたくさんの生産者が来日しました。

先ずは10時30分からセミナーです。テーマはソノマの最新 AVA (2022年認証)である「ウエスト・ソノマ・コースト」です。

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1990年代に入り、テッド・レモン(リトライ)やバート・ウイリアムス(ウイリアムス&セリエム)やスティーブ・キスラー(キスラー)がトゥルー・ソノマ・コーストという言葉を使い始めました。近年ソノマのフォート・ロス・シーヴュー、オキシデンタル、ペタルマギャップ、フリーストーンなど、特に優良な葡萄が造られる地域はトゥルー・ソノマ(真のソノマ)と呼ばれていますが、これらの地域と同じように、広大な AVA ソノマ・コーストの中で特に特徴的な地域をトゥルー・ソノマの1つとしてウエスト・ソノマ・コーストという名前で区分しようということでこの地域の生産者の活動が始まりました。そして昨年2022年に新 AVA として認証されました。

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ウエスト・ソノマ・コーストは世界でも珍しい冷涼な海洋性気候にある地域です。古くは、1972年に Bohan Ranch が、1978年に Summa Vineyard が、1980年に Hirsch Vineyard が開拓されました。平均海水温度は11度。霧と午後の風の影響を強く受ける冷涼な地域です。またレッドウッド(セコイア Coast Redwood )が生い茂る地域で、レッドウッドは年間を通して穏やかな気候をもたらし、生物多様性に貢献しています。土壌はゴールドリッジ(母岩は砂岩)やジョセフィン(母岩は堆積岩や火山岩)などが主体です。ウエスト・ソノマ・コーストにある畑は僅か480ヘクタールで、ルシアン・リヴァー・ヴァレーの8%ほどです。

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セミナーのワインはこちらです・・・

★Ernest Vineyards 2020 Joyce Vineyard Chardonnay
★Senses Wines 2021 B,A. Thieriot Vineyard Chardonnay
★Alma Fria Wines 2021 Holtermann Vineyard Pinot Noir
★Littorai Wines 2019 The Pivot Vineyard Pinot Noir
★Hirsch Vineyards 2019 “Raschen Ridge” Estate Pinot Noir
★Wayfarer Vineyard 2019 Wayfarer Vineyard Pinot Noir

自然派的な繊細な風合いを持つアーネスト Ernest のシャルドネはクローン5で、パンチョンで発酵。繊細なアロマと果実味を持ちます。幼馴染みの3人が立ち上げた注目のセンシーズ Senses のシャルドネはリヴァース・マリーなどで有名な注目の畑ティエリオットから。クローンはロバート・ヤングで、クリーミーな果実味で長いアフターを持ちます。カルトワインのレッド・カーの創業者キャロル・ケンプが新たに立ち上げたアルマ・フリア Alma Fria です。一部全房発酵。オールドワールドを思わせるアロマです。ビオデナミを実践するリトライ Littorai です。セバストポールとフリーストーンの中間に位置するリトライの自社畑ピヴォットから。6つのクローンを使用。全房発酵。アフターに塩味を感じます。ソノマ・コーストのパイオニアであるハ―シュ Hirsch です。2011年からビオデナミを実践しています。ハ―シュの中で一番標高の高い畑から。花のアロマ。丸みのある柔らかい果実味です。パルメイヤー(ナパ)のソノマ・コースト部門として誕生したウェイフェアラー Wayfarer です。11のクローンから選抜して、30樽ものワインを造り、そしてブレンドします。凝縮感がありながらもクリーンな果実味です。

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パネリストはテッド・レモン(リトライ)、キャロル・ケンプ(アルマ・フリア)、クリストファー・ストリーター(センシーズ)で、ジャスミン・ハ―シュ(ハ―シュ)、ジョセフ・ライアン(アーネスト)、トッド・コーン(ウェイフェアラー)が自身のワインの説明をしました。(一番最初の写真にこの方々がおります。)

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2時間のセミナー終了後、試飲会へ向かいます・・・

「ウエスト・ソノマ・コースト」の特設ブースの他に、40社以上の輸入元がブースを出しています。このイベントの開催に伴い、ソノマ以外からも生産者が来日しました。

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Mr. Ed Kurtzman (Sandler Wine)

試飲会場へ入ると、エド・カーツマン(サンドラー、オーガスト・ウエスト)さんが目の前でこっち見て笑っています(苦笑)。エドさんもソノマの一員として来日しました。久しぶりのご対面ですが、普段から SNS で繋がっているのでなんか懐かしくないです(苦笑)。エドさんはジャイアンツのオープニングゲームに行くらしいです(羨)。

ウエスト・ソノマ・コーストの特設ブースへ・・・

セミナーでスピーチされた生産者の方々がワインを注いでくださいます。

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Mrs. Akiko & Mr. Ken Freeman (Freeman Vineyard & Winery)

梅三郎ファン(苦笑)のアキコ・フリーマン(フリーマン)さんとも久しぶりの再会です。アキコさんとお話してると、ご主人のケン・フリーマンさんがブースに戻ってきました。ケン・フリーマンさんとは正式には初めてのご対面です。ケンさんはジャイアンツのジャージを見て大笑いしておりました(苦笑)。

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Ms. Jasmine Hirsch (Hirsch Vineyards)
Mr. Ted Lemon (Littorai Wines)

テッド・レモン(リトライ)さんと3度目のご対面。いつもしかめっ面のテッドさん(苦笑)。初めてお会いした時は「野球に興味ないんだ。でも友達いるからサインするよ。」と。2回目もしかめっ面でした。しかし、今回ジャイアンツのジャージ取り出したらなんかめっちゃ受けて。テッドさんのこんな笑顔はかつて見たことない(苦笑)。ジャスミン・ハ―シュ(ハ―シュ)さんと再会。IPOB ジャパン・ツアーの時にサインしたジャイアンツのジャージを思い出したのか、ジャスミンさんもとにかく笑う。笑顔が素敵です(苦笑)。

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Mr. Carroll Kemp (Alma Fria Wines)

キャロル・ケンプ(アルマ・フリア)さんのところへ。「キャロルさん、この写真見てください。」と、レッド・カーの創業者として来日した時の画像(2015年 IPOB ジャパン・ツアー)を見せると、キャロル・ケンプさんは大苦笑。「思い出したよ。俺若いな。。。」「私も若かったです。。。」と2人で苦笑です。

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Mr. Andy Peay (Peay Vineyards) 

アンディ・ペイ(ペイ)さんのところへ。2015年 IPOB ジャパン・ツアーでのヴァネッサ・ウォン(ワインメーカー)さんとお兄さんのニック・ペイさんとのスリーショット写真を見せると、アンディさんは驚いでいました。「オー!(マイ・)ブラザー!」と(苦笑)。「ニックさんとヴァネッサさんによろしくお伝えください」「もちろん伝えるよ」と感激されていました。ヴァネッサさんのサインあるから、ニックさんとアンディさんのサインは不要です(苦笑)。

Mr. Ross Cobb (Cobb Wines)

そして今回初来日の大注目の生産者のロス・コブ(コブ)さんのところへ。事前情報ではロスさんは野球に興味なさそうということでしたが。「あの~私のシャツにサイン頂けますか?」とジャイアンツのジャージを取り出すと「オーマイガー!サインするよ!」と(苦笑)。めっちゃ繊細なワインを造るロスさんは大のジャイアンツファンでした。世の中なんでも聞いてみなけりゃ分かりませんね。そしてサインする場所を必死で探す2人です(苦笑)。

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Mr. Joseph Ryan (Ernest Vineyards)
Mr. Christopher Strieter (Senses Wines)
Mr. Todd Kohn (Wayfarer Vineyard)

ジョセフ・ライアン(アーネスト)さん、クリストファー・ストラーター(センシーズ)さん、トッド・コーン(ウェイフェアラー)さんにもご挨拶。トッド・コーンさんには、以前お会いしたクレオ・パルメイヤー(パルメイヤー創業者の娘で現ウェイフェアラーの社長)さんとビビアナ・ゴンザレス・レーヴ(元ウェイフェアラーのワインメーカー)さんの写真を見せると笑顔でお話してくださいました。社長様の写真見て緊張してましたけど(苦笑)。

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Ms. Isabelle & Mr. Knox Clendenen (Au Bon Climat Winery)

そんなことしてたら、イザベルさんとノックスさんがこのブースにやって来ました。2人は輸入元のお手伝いで来日しました(親に似て日本が大好きだし・・・)。久しぶりのご対面です。「Long Time No See」と私が言うと、2人は「お久しぶりです」と(苦笑)。お2人の日本語はパーフェクトですね。お2人は悲しみを乗り越え、お父さんの偉業を受け継ぐ意志を固めて、ワイナリーの運営を頑張っています。立派ですね。

そして他のカリフォルニアワインのブースへ・・・

廻り切れないほどたくさんのブースがあります・・・

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Ms. Sonoe Hirabayashi (Six Cloves Wines)
Mr. Norihisa Nakamura (Nakamura Cellars )
Mr. Takahiro Momoi (Arthur Cellars)

平林園枝(シックス・クローブズ)さんと中村倫久(ノリア・ワインズ)さんも帰国しています。久しぶりのご対面です。実は、桃井隆宏(アーサー・セラーズ)さんもブースを出していたのですが気がつきませんでした。桃さんすみませんでした。

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Ms. Tobin J. Heminway (Green & Red Winery)

予約の取れない3星レストランの「シェ・パニーズ」のハウスワインを造っているグリーン&レッド・ワイナリーのブースへ。ワイナリーを引き継いだ創業者の娘トビン・ヘミンウェイさんが初来日されました。テイスティングが終わり「あの~私のシャツにサイン頂戴できますか?」とジャージを取り出すと「なにこれ?ジャイアンツ!グレート!もちろんサインするわよ。」と。そしてトビンさんは「私はこの素晴らしいジャージを持つから、あなたはボトルを持ちなさい」ですって(苦笑)。

3時間越えの楽しい楽しいご対面でした。来日された生産者のみなさん輸入元のみなさんお疲れ様でした。(写真撮りまくりですが、テイスティングはちゃんとしてますよ・・・苦笑)

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ウサギとカエルは大切です(笑)。。。

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今回はこのお2人からサインを頂戴しました。(すでにサイン済みの方多かったので・・・苦笑)

#Ms. Tobin J. Heminway (左の写真の、下部の中央に)
#Mr. Ross Cobb (右の写真の、背番号00の左の0の下に)

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入場者は500名超えとか。。。東京會舘にて。。。

#California Wines ALIVE Tasting 2023
#Cal Wines #カリフォルニアワイン協会

2015年 IPOB のジャパン・ツアーでの、ジャスミン・ハ―シュさん、キャロル・ケンプさん、そしてアンディ・ペイの兄のニック・ペイさんと奥様のヴァネッサ・ウォンさんとのご対面はこちらから・・・

【 IPOB Japan Tour 2015 】(2015年4月16日)

 

 

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