またまた(笑)ジョナさんが来日しました!(フロッグス・リープ)

ご存じ溺愛ワイナリーの「フロッグス・リープ」からゼネラル・マネージャーのジョナさんこと、ジョナ・ビアー氏がまたまた(笑)来日しました(前回来日は2015年3月)。本日輸入元主催のセミナーに参加してきました。

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カエルが元気にジャ~ンプしているラベルで有名な、当店ではもうお馴染みのワイナリー「フロッグス・リープ」。1981年フロッグス・リープは、かつて蛙の養殖場であったセントヘレナのミル・クリーク沿いに設立されました。100年前この養殖場の蛙はサンフランシスコのグルメ・レストランに1ダース33セントで売られていたそうです。現在ラザフォードにあるワイナリーは、もともと1884年にワイナリーとして建てられた建物で、レッドバーンと呼ばれる歴史ある建物です。ワイナリーの屋根には「風見鶏」ならぬ「風見蛙」があります(笑)。

テイスティング前にジョナさんからフロッグス・リープの歴史、フロッグス・リープのワイン造りについて少しお話がありました。現在フロッグス・リープが実践するのは、オーガニックバイオダイナミックドライ・ファーミング。オーガニック、バイオダイナミックを実践するワイナリーはナパ・ヴァレーにいくつかありますが、さらにドライ・ファーミングを実践するワイナリーはナパ・ヴァレーではフロッグス・リープだけです。この3つのコンビネーションから誕生するワインは、低アルコールで繊細で、そしてしっかりとしたストラクチャーを持ちます。ゆえにフロッグス・リープのワインはフードフレンドリーでありながらも、長期熟成をするワインです。

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テイスティングはこちらです・・・(価格は輸入元税抜定価です・・・)

Sauvignon Blanc Rutherford Napa Valley 2017
★ソーヴィニヨン・ブラン ラザフォード 2017 ¥4,600
Chardonnay Napa Valley 2016
★シャルドネ ナパ・ヴァレー 2016 ¥5,200
Zinfandel Napa Valley 2016
★ジンファンデル ナパ・ヴァレー 2016 ¥5,700
Merlot Rutherford Napa Valley 2015
★メルロー ラザフォード 2015 ¥6,500
Estate Grown Cabernet Sauvignon Napa Valley 2016
★エステート・グロウン カベルネ・ソーヴィニョン ラザフォード 2016 ¥11,000
Cabernet Sauvignon Napa Valley 1990
★カベルネ・ソーヴィニョン ナパ・ヴァレー 1990 参考品
Sauvignon Blanc Rachel Rossi Reserve Rutherford Napa Valley 2016
★ソーヴィニヨン・ブラン レイチェル・ロッシ・リザーブ ラザフォード 2016 ¥15,000

いつも通り(笑)まずは設立以来の看板ワインであるソーヴィニヨン・ブランです。ラザフォードと言えばナパ・ヴァレーにおけるカベルネ・ソーヴィニョンのメッカですが、実はソーヴィニヨン・ブランの栽培にも適した場所であるとのことです。2002年からはドライ・ファームのオーガニック葡萄だけで造られています。100%ソーヴィニヨン・ブラン。ステンレスタンクのみで醸造。少しの草の香り。ミネラル感ありながらも清涼感満載の味わいです。2017年は暑い夏があった温暖な年ですが、それでもアルコール度数は12,9%です。レギュラー・ラインナップの中で唯一エステートの葡萄ではないシャルドネです。葡萄はナパ・カーネロスでオーガニック栽培を行っているトルシャード・ヴィンヤードから。4日間の樽発酵後コンクリートタンクで発酵と熟成。コンクリートタンクはワインを保冷でき、樽と同じような熟成が可能であるとのこと。ブルゴーニュで行われる醸造に近い醸造を行うことができるとのことです。100%シャルドネ。ストーンを感じさせるアロマ。重すぎない、堅苦しくない、優雅な味わいです。フロッグス・リープの人気アイテムであり、個人的にもおすすめのジンファンデルです。パーカーが高得点を付けるビッグでヘビーなジンファンデルとは全くスタイルを異にします。2016年は、78%ジンファンデル、20%プティ・シラー、2%カリニャンで、80%アメリカンオーク、20%コンクリートキューブで熟成。混植で、混醸することで複雑味が加わります。またプティ・シラーとカリニャンがアルコール度数を下げる効果があるようです。ゆえに味わいはフレッシュでブライト。そしてジャミーで甘やかな味わいになりません。ドライ・ファーミングがジンファンデルに良い効果を与えているとのことです。そして”世界一美味しい”メルローです(個人的にそう思っています・・・)。1990年がファースト・ヴィンテージです。メルローは栽培が非常に難しく、また土壌が非常に大切となる品種です。自社畑の粘土質土壌はまさにメルロー造りに適しています。粘土質土壌は保温力があり、地下を冷やします。そして葡萄は十分な日照を浴び、エレガントでバランスのとれたスタイルに仕上がります。さらにドライ・ファーミングを徹底することでテクスチャーを表現することができます。2015年は、81%メルロー、19%カベルネ・ソーヴィニョンで、フレンチオークとアメリカンオークで熟成。華やかなダーク・ラズベリーのアロマ。シルキーなアタックの後に複雑味のある味わいが現れます。フロッグス・リープの中で最も綺麗に熟成するのはこのメルローだと思います。2012年がファースト・ヴィンテージのエステート・カベルネ・ソーヴィニョンです。ジョンさんが創業時からゴールに掲げていた、ジョンさんの思いの全てが詰まったワインです。ラザフォードの先人達が造り出したカベルネ・ソーヴィニョンを受け継ぐワインです。自社畑レッド・バーンと2007年に購入したロッシ・ヴィンヤードの葡萄が主体となります。2016年は91%カベルネ・ソーヴィニョン、6%カベルネ・フラン、3%メルローで、フレンチオークで20ヶ月熟成。まずはこの地特有のラザフォード・ダストの香りが現れます。そしてブラックベリーやブルーベリーのアロマも。緻密で複雑味を持ちながらもバランス良く綺麗なスタイルに仕上がっています。もちろん長期の熟成も期待できるワインです。そしていつも通り(喜)最後にサプライズのワインです。なんと蔵出しの1990年のカベルネ・ソーヴィニヨンです。1990年は最高水準の年の1つで、素晴らしい収穫だっととのこと。まだまだ生き生きとしたスグリやブラックチェリーのアロマが口中に広がります。熟成したフロッグス・リープのワインは本当に素晴らしいです。そして最後の最後に。フロッグス・リープにはかつて楽しくて素敵なレア・アイテムがいくつかありましたが、これはワイナリー史上最高のレア・アイテムだと思います。昨年初リリースとなった、レイチェル・ロッシ・リザーブ・ソーヴィニヨン・ブランです。2作目となる2016年ヴィンテージのお披露目です。2007年フロッグス・リープはラザフォード・ベンチの中央に位置する、歴史あるロッシ・ヴィンヤードを取得しました。この畑の小さな区画のソーヴィニヨン・ブランから特別なワインを造り上げました。40年に亘るオーガニック認定を受けたドライ・ファーム農法からのソーヴィニヨン・ブランです。このソーヴィニヨン・ブランにはかつて使用したことのないボトル(キャップなし)とエチケット(エンボス加工)を使用しました。フロッグス・リープの力の入れようが分かります。100%ソーヴィニヨン・ブランで、卵型コンクリートタンクで発酵及び熟成。継ぎ目のない味わい、見事なバランス、完璧なフィニッシュ。ロワールの偉大なソーヴィニヨン・ブランに勝るとも劣らない素晴らしいワインです。5年、いや10年後このソーヴィニヨン・ブランがどう熟成しているか、考えるだけで興奮します。(レイチェル・ロッシ・リザーブの詳しいお話は下記URLからどうぞ・・・)

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1994年フロッグス・リープは現在のラザフォードに移りました。当時のラザフォードは非常に不健康な土地だったとのこと。ジョンさんは、益虫、害虫を食べる鳥、土地を肥やす植物などが混在する「バイオ・ディヴァーシティー(生物的多様性)」が必要と考え、敷地内に野菜を植え育てることにより、その効用を研究しました。フロッグス・リープは自然に敬意を表しています。葡萄の樹の声を聞いています。それは美味しい素晴らしいワインを造るためではなく、結果的に美味しい素晴らしいワインが出来上がったということ。クリーンで綺麗な色合い。主張し過ぎない、控えめでピュアな果実味。太陽や風や土を感じるワインです。心が安らぐワインです。

 1990 Napa Valley
Cabernet Sauvignon
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ジョナさんの前回来日は2015年3月。4年振りのご対面です。某レストランの個室に入るとジョナさんが目の前に。「ジョナさん、ご無沙汰です。元気ですか?」「ハイ!ウサギとジャイアンツのツミ!久しぶりだね。」「ジョンさんも元気ですか?」「元気だよ!」「ジョナさんにプレゼントです。東京ジャイアンツのTシャツです。」「わお!凄いな!ありがとう。」「ではさっそくいつもの写真撮りましょうよ。」「OK!(笑)」もう何度目のご対面か忘れましたが(笑)、いつもこんな会話です(笑)。そしてセミナー後に。「ジョナさん、Tシャツに私のサイン必要ですよね?(笑)」「もちろん!(笑)」ということで私サインしました。「ナパで待ってるよ。ジャイアンツのゲーム見に行こうぜ。」「ありがとうございます。その時はよろしくお願いします。」「もちろん!(笑)」

余談ですが・・・かつて私は、フロッグス・リープの、というかジョンさんのワインに対しての、いや全ての物事に対しての考え方に共感を受けました。ジョナさんも同じだと思います(笑)。フロッグス・リープは楽しくて素晴らしいワイナリーです。今後はカエルとウサギの専門店を目指そうかな。。。ということは今までと同じか(苦笑)。。。

 ジョナさんと・・・  CIMG2369
 We are GIANTS!  ジョナ4

【超久しぶりにあの希少アイテムが入荷です・・・”頬を赤く染める蛙”(笑)です・・・】(3月7日)

【ここのレア・ワインはかつていくつかありましたが、これはワイナリー史上最高のレア・ワインだと思います・・・】(2018年4月10日)

【ジョンさんが来日しました!(フロッグス・リープ)】(2017年3月23日)

【ジョナさんが来日しました!(フロッグス・リープ)】(2015年3月26日)

2019年4月25日投稿

 

 

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